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重松清 『卒業』
親友の忘れ形見の少女が、ある日、僕を訪ねてきた。26歳で自ら命を絶った友と、40歳になった僕。「あのひとのこと、教えて」と訴える中学2年生の少女の手首には、リストカットの傷跡が…。表題作ほか、それぞれの「卒業」に臨む4組の家族の物語。

重松清 『卒業』_a0027412_1755824.jpg
「卒業」は自殺した親友の娘と主人公
「まゆみのマーチ」は母の死に直面する兄妹
「あおげば尊し」は父の死に直面する息子
「追伸」は実母が死んだ主人公とその義母

どの作品もが『死』をテーマに描かれています。『死』は決して避けることの出来ないもの。最近会うたび「老い」を感じずにはいられない両親を思い、胸に迫るものがありました。別れは確かに切ないけれど、でも家族って温かいな・・・と優しい気持ちになれる本。あえて1つ選ぶとしたら私のお気に入りは「追伸」かな。
by akimaru21 | 2008-08-18 17:06 | BOOKS
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