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宮部みゆき 『あかんべえ(上)・(下)』
宮部みゆき 『あかんべえ(上)・(下)』_a0027412_9213436.jpg宮部みゆき 『あかんべえ(上)・(下)』_a0027412_921439.jpg
「ふね屋」には五人の亡者が迷っていた。あかんべえする少女、美男の若侍、婀娜っぽい姐さん、按摩のじいさん、宴席で暴れたおどろ髪の男。亡者と心を通わせていくうちに、おりんは、ふね屋の怪異が三十年前にここで起きた忌わしい事件に関っていることに気づく。幾重もの因縁の糸はほどかれ、亡者は成仏できるだろうか?
ファンタジーとミステリと人情味が絶妙に溶け込んだ感動の時代長篇。


上下2巻からなる長編小説でありながら、時代小説を読み慣れていない私にも読みやすい文章で書かれているのがありがたい。次々と展開していくそのミステリアスな内容にぐいぐい惹きつけられてしまいました。それにしてもこのおりんちゃんって健気だよね。「ふね屋」をさまよっている亡者さん達も温かくていい。特に私のお気に入りは玄之介とおみつかな。
私の勝手な想像ですが、宮部さんってお料理にもかなり精通しているのでは!?
さて、お次はどの宮部作品を読もうかな。宮部みゆき 『あかんべえ(上)・(下)』_a0027412_17205694.gif
by akimaru21 | 2007-07-22 09:21 | BOOKS
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