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新堂冬樹 『カリスマ(上)』
このところすっかり新堂冬樹にハマっている私であります。

カリスマとは?
辞書をひいてみると...
予言者や英雄などにみられる超自然的・超人間的・非日常的な資質・能力。

新堂冬樹 『カリスマ(上)』_a0027412_2338449.jpgこの小説でいうカリスマとは『教祖』のこと。
人はひとりでは生きてはいけない。子供の頃は親や先生などに絶対的なものを感じているけれど、成長するにつれてそれが薄れていく。
ひどく落ち込んでいるとき、大きな悩みを抱えて不安におののいているとき、救いの手を差し伸べてくれる人に出会ったら、普段だったら胡散臭くて見向きもしない話にもつゆほどの疑いも持たずにのめり込んでしまうんだろうか?
良識ある普通の人が、この教祖の毒牙にかかって徐々に壊れていく様子があまりにもリアルに描かれているのがすごくコワイ。
by akimaru21 | 2006-09-02 15:01 | BOOKS
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