角田光代 『ひそやかな花園』
幼い頃、毎年サマーキャンプで一緒に過ごしていた7人。
輝く夏の思い出は誰にとっても大切な記憶だった。
しかし、いつしか彼らは疑問を抱くようになる。
「あの集まりはいったい何だったのか?」
別々の人生を歩んでいた彼らに、突如突きつけられた衝撃の事実。
大人たちの〈秘密〉を知った彼らは、自分という森を彷徨い始める・・・。

親と子、夫婦、家族でいることの意味を根源から問いかける、
角田光代の新たな代表作誕生。

a0027412_7121736.jpg「八日目の蝉」の続編?
・・・なんて何の予備知識もなく読み始めたので全く違う内容に戸惑う私。デリケートな問題を扱っているだけに、読者の受け止め方は大きく分かれそうな気がするも、登場人物の中で唯一好きになれなかった後ろ暗い紗有美がエピローグで前向きになれたことがわかり、ほっ・・・。
印象的だったのは、作家・光太郎の「きみが触るもの、味わうもの、ぜんぶ人と違う。・・・きみがいなければ、きみの見る世界はなかった。」という台詞。「あるがままの自分でいいんだよ」と言われたような気がして弾ならずとも自分までが背中をそっと後押しされたように勇気をもらえました。
by akimaru21 | 2011-08-27 07:03 | BOOKS
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